実験・手用と電動歯磨きどちらが歯垢を除去できるか？

「電動歯ブラシと手で歯磨き、どちらがいいですか」と度々ご質問を頂きます。
「歯垢が取り除けるならどちらでもいいですよ」とお答していますが、実際に違いはあるのでしょうか？
そこで今回は電動歯磨きと手用歯磨きどちらがいいか比較を行います。

今回の記事はこんな方にお勧めです

• 手用と電動歯磨きどちらがいいのか知りたい方
• 電動歯ブラシの購入を検討中の方

今回の記事を読むとわかること

• 電動でも手用でも磨き残しはある
• 歯ブラシだけでは歯垢が残る箇所

実験条件

以下の条件で実験を行いました。

被験者

40代女性

使用した歯ブラシ

市販の歯ブラシ(普通の硬さ)と市販の電動歯ブラシを使用しました。

歯磨き時間

3分間計測して歯磨きを行いました。
偏りなく、また無駄な動作を省くように上下顎の唇側(歯の表側)・頬側(歯のホホ側)・舌側で一筆書きのように各部位40秒ブラッシングを行いました。

また、上下咬合面を10秒ブラッシングし、合計3分間行いました。

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歯垢除去の確認方法

3分間の歯磨き終了後、口をゆすぎ、歯垢染色液を用いて確認しました。

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歯磨き実験の回数

2回行いました。

実験条件のまとめ

被験者	40代女性
使用器具	市販の歯ブラシと市販の電動歯ブラシ 歯磨き粉は使用しない
歯磨き時間	計3分間
歯垢除去の確認方法	歯垢染色液を用いて確認
実験回数	2回

実験結果

1回目

2回目

結果

2回のブラッシング比較で、手用ブラッシング・電動ブラッシングとも概ね歯垢は除去できています。大きな差はありませんでした。

また、磨き残しがある部分を比較します

手用ブラッシング・右拡大

電動ブラッシング・右拡大

手用ブラッシング・左拡大

電動ブラッシング・左拡大

手用ブラッシングでも電動ブラッシングでも磨き残しがある箇所はほぼ同じ場所であることがわかりました。
歯並びと解剖学的特性ゆえ、歯ブラシでは届きにくい・落としにくい場所であるためと考えられます。

磨き残しを減らす方法

今回は3分間の時間制限の中で実験を行ったので、磨き残しが生じやすい箇所がより明らかになりました。
磨き残しを起こさないためには以下の方法が有効です。

• 磨き残しが生じやすい部分を重点的に磨く
• 歯ブラシの角度を変えて磨く
• タフトブラシを使う

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実験をして改めてわかったこと

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