歯磨きの方法を徹底解説【虫歯予防デーに向けて】

コラム200516
石塚歯科医院院長
院長

こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は歯の磨き方について取り上げます。

歯磨きの方法を徹底解説【虫歯予防デーに向けて】

毎日のデンタルケアの基本は食後の歯磨きです。
このコラムの読者の方のうち、「きちんと歯磨きができている」と自信を持って言える方はどれ位いらっしゃるでしょうか?毎日行うから、とおざなりにしていませんか?
実は歯磨きをきちんとしようとすると、とても奥が深いのです。

歯磨きの方法を徹底解説【虫歯予防デーに向けて】

そこで今回は歯磨きの方法を徹底的に解説します。

今回の記事はこんな方にお勧めです

  • 歯の正しい磨き方を知りたい方
  • 歯磨きのポイントを知りたい方
  • 虫歯を予防したい方

今回の記事でわかること

  • 正しく歯磨きを行うために必要な道具
  • 歯ブラシの正しい持ち方
  • お口の中の歯を磨く順番
  • 歯を磨くときのポイント

準備するもの

まずは準備するものをご紹介します。

これらについて少し説明を加えていきましょう。

歯ブラシ

何はなくとも、歯ブラシが必要です。まずはご自身の歯ブラシを観察してみましょう。歯ブラシの毛先が広がっていませんか?

毛先が広がった歯ブラシ
毛先が広がった歯ブラシ

毛先が広がった歯ブラシを使用するとどうなるか?

毛先が広がった歯ブラシで歯磨きをすると2つの影響があります。

このような理由から、歯垢を取り除くのが難しくなります。
もし、歯ブラシの毛先が広がっているなと気付いたら、この機会に新しい歯ブラシと交換しましょう。

毛先が広がった歯ブラシを使用するとどうなるか?

あわせて読みたい歯ブラシの交換頻度はどのくらい?

歯ブラシの選び方のポイント

色々な歯ブラシが販売されていますが、どんなことに気を付けて歯ブラシを選んだらよいでしょうか?
歯ブラシを選ぶ時は以下の3つのポイントを意識しましょう。

いざ真剣に選ぼうとすると、色々なタイプの歯ブラシを買って比べてみないとご自身にとって使いやすく、磨きやすい歯ブラシを選ぶのは意外と難しいものです。

医院で販売している歯ブラシを試してみる

医院でも歯科医院専売の歯ブラシを販売していますので、市販品を試してみても自分にあった歯ブラシが見つからない方は、医院で販売している歯ブラシを試してみても良いかもしれません。

医院で販売している歯ブラシを試してみる
当院で歯ブラシを販売しています

手鏡

洗面台の鏡でもよいですが、お口の中をよく観察するためにはご自身で角度を変えながら確認できる手鏡がベストです。
女性の方なら、お化粧をする時に使うメイク用の鏡を使うのもいいですね。
鏡で歯ブラシの動きや角度を目で確認しながら、ブラッシングをしていきましょう。

歯ブラシの選び方のポイント

歯磨き粉は必要?

歯ブラシの選び方のポイント

歯磨き時にはほとんどの方が歯磨き粉を使うでしょう。しかし歯磨き粉を使用すると、歯磨き粉の泡で目視しながら歯を磨くのが難しくなってしまいます。
今回はきちんと歯磨きができているかをご自身の目で確認しながらゆっくりと取り組んで頂きたいと思うので、発泡剤を含んでいない歯磨き粉あるいは歯磨き粉を使用せず歯磨きをしましょう。

歯磨きを始める前にご自身のお口の中を観察

歯磨きを始める前に、手鏡を持ってご自身のお口の中を確認しましょう。上下左右異なる角度からご自身の歯並びをゆっくり観察したことがありますか?

歯磨きを始める前にご自身のお口の中を観察
ご自身のお口の中を観察

お口の中を観察する理由

ご自身の目で色々な角度から確認するポイントは以下の3つです。

これまで診察してきた中で、歯の模型のように完璧に整った歯並びの持ち主はほんの一握りしかいらっしゃいません。どんな人も歯並びに固有の特徴があるものです。

注意する場所を自覚する

磨き残しがないようにするには、ご自身の歯並びの中でどの部分を特に注意すべきかを知っておくべきでしょう。 鏡で観察するのはほんの数分ですので、面倒臭がらずにご自身のお口の中全体を確認しましょう。

注意する場所を自覚する

歯ブラシの持ち方

歯ブラシを鉛筆を持つように握る
歯ブラシを鉛筆を持つように握る

歯ブラシは、鉛筆を持つように握るとよいとされています。力が入りすぎないように軽く握りましょう。

歯ブラシを持つ位置

歯ブラシの柄の真ん中を持つ
歯ブラシの柄の真ん中を持つ

歯ブラシは柄の真ん中あたりを持つようにしましょう。歯ブラシが安定して、磨きやすくなります。

歯を磨く順番

歯を磨く順番に決まりはありません。しかし、磨き残しがなく効率的に磨くコツがあります。
それは、磨く順番を決めることです。

一筆書きを書くような順番で歯を磨く

歯ブラシの柄の真ん中を持つ
一筆書きを書くような順番で歯を磨く

当院でお勧めしているのは「一筆書き」磨きです。

STEP 1 利き手と反対側から
利き手と反対側から磨き始めます。ここでは右利きの方を想定し、左側から始めます。
STEP 1 上顎頬側
上顎の頬側の左奥歯から、前歯部、右奥歯へと磨き進みます
STEP 1 上顎舌側
そのまま右舌側の奥歯から、前歯部、左奥歯へと磨き勧めます。
STEP 1 下顎舌側
下顎へ移ります。下顎の舌側の左奥歯から、前歯部、右奥歯へと磨きすすめます。
STEP 1 下顎頬側
そのまま右頬側の奥歯から、前歯部、左奥歯へと磨き勧めます。

歯の磨き方

歯ブラシをゴシゴシと動かしているだけでは歯垢は取り除けません。歯をきちんと磨くいくつかのポイントがあります。

歯を1本1本磨く意識を持つ

歯は丸みを帯びてたり、でこぼこしていたりと、とても複雑な形状をしています。それなのにただ横に動かしていても磨き残しが多くなってしまいます。小さなストロークを意識して細かく動かしましょう。
先に述べた「一筆書き磨き」をしながら、一本一本丁寧に磨きましょう。

歯を1本1本磨く意識を持つ

歯ブラシの動かし方に注意する

歯ブラシの動かし方には2つのコツがあります。

このコツ2つを少し解説しましょう。

ブラシの先を使って細かいところを磨く

ブラシの先を使って細かいところを磨く
ブラシの先を使って細かいところを磨く

歯ブラシの先端を使って、歯と歯の間や歯のキワを磨きます。

ブラシの面を使って広いところを磨く

ブラシの面を使って広いところを磨く
ブラシの面を使って広いところを磨く

前歯や奥歯の側面など、比較的面積が広い場所は、歯ブラシ全体を使用して磨きましょう。

磨き残しポイントを意識する

歯磨きにも、磨き方の癖がありますので、個人によって磨き残しやすい場所があります。しかし、多くの人に共通して磨き残しが発生しやすい場所もあります。それが以下の3つです。

歯と歯茎の境目

歯と歯茎の境目
45度くらいに傾けて歯を磨く

歯と歯茎の境目は、段差があるので気を付けて磨く必要があります。歯ブラシの毛先が歯面に対して45度くらいの角度に傾けて、歯茎を軽くマッサージするようなつもりで細かく動かしながらブラッシングをしましょう。

歯と歯の間

歯と歯の間は大きなギャップがあるので、歯ブラシの先端を使ってブラッシングしましょう。細かい所は歯ブラシだけではブラッシングが充分にできないこともあるので、タフトブラシの使用もお勧めします。

歯と歯の間
タフトブラシも使いましょう

あわせて読みたいいい歯の日に知っておきたい!タフトブラシで歯をケアする方法

臼歯部のでこぼこ部

臼歯部のでこぼこ部
でこぼこ部も細かく歯ブラシを動かす

臼歯部は食べ物をすりつぶすような役割を果たしますので、でこぼこした形状をしています。このでこぼこ部も細かく歯ブラシを動かして、丁寧に磨くことが大切です。

奥歯のブラッシングは鏡で確認

奥歯の奥も逃さない!
奥歯のブラッシングは鏡で確認

特に磨き残しが起きやすいのが奥歯の奥です。ここは歯ブラシを奥まで差し込みにくい場所です。ご自身の感覚だけでは、どこまで歯ブラシが届いているのか正確に知ることは難しいです。
そこで鏡を見ながら、奥の奥まで歯ブラシを入れて、細かく歯ブラシを動かし奥歯も丁寧にブラッシングしましょう。

歯の裏側の磨き方

歯の裏側の磨き方
歯の裏側は歯ブラシを縦に持つ

歯の裏側は、歯ブラシを縦に持って、一本一本の歯に当てながら磨きます。この場合も、磨くストロークは細かくしていきましょう。

あわせて読みたいフッ素塗付による虫歯予防のすすめ【虫歯になりかけの方】

丁寧なブラッシングが虫歯予防の基本

今回はブラッシングのポイントを細かくお伝えしました。実際に丁寧に歯磨きをしてみると意外と時間がかかるものです。しかし、磨き終わったあと、歯がつるつるとした感触を舌で確認できます。
毎日のブラッシングが虫歯予防の基本です。日々の習慣の積み重ねが、健康な歯を作ります。今回ご紹介したブラッシングを是非習慣化してください。

丁寧なブラッシングが虫歯予防の基本

当院では虫歯予防を重視して診療を行っています。鶴間・大和市・大和市近隣で虫歯を予防していきたい方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。

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