仕上げ磨きの方法【小さいお子さんをお持ちの保護者向け】
こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は仕上げ磨きの方法について取り上げます。
仕上げ磨きの方法【小さいお子さんをお持ちの保護者向け】
小さいお子さんをお持ちの保護者の方は、刻々と変化するお子さんのお口の環境をどのようにケアしたらよいだろうと疑問に思うことがありませんか?お子さんの毎日のデンタルケアを手伝い、見守るのも保護者の大切な役割。
そこで今回は仕上げ磨きの方法について解説します。
今回の記事はこんな方にお勧めです
- 小さいお子さんをお持ちの方
- 仕上げ磨きの方法を知りたい保護者の方
- 仕上げ磨きをいつ行うのか知りたい保護者の方
今回の記事でわかること
- 歯垢染色液の使い方
- 歯磨きをした後に歯垢染色液を使って磨き残しをチェックした結果
- 磨き残しが生じやすい部位
- タフトブラシの有効性
子供の頃からの歯磨きの習慣づけは大切
小さな頃から歯磨きの習慣をつけるのはとても大切です。その理由は2つあります。
- 乳歯は虫歯にかかりやすい
- 乳歯が虫歯になると永久歯が生えた時に虫歯になりやすい
これらについて解説していきましょう。
乳歯は虫歯にかかりやすい
およそ3才で生えそろう乳歯は、永久歯に比べて虫歯になりやすいです。甘い物をおやつとして食べる習慣ができ始める時期。乳児期に比べて歯への注意が特に必要です。
乳歯が虫歯になると永久歯が生えた時に虫歯になりやすい
乳歯で虫歯が多いお子さんは、食後にきちんと歯磨きをする習慣が身についていない傾向にあります。歯に対する意識が低く、そのままの生活習慣で成長すると、生え変わった永久歯も虫歯に罹患しやすくなってしまいます。
歯磨きの習慣は小さい頃から身につけましょう
習慣は毎日の生活で身につくもの。小さい頃から始めていれば、自然と歯磨きの習慣も身に付きます。
現在の虫歯予防と将来の虫歯予防のためにも今日から「歯磨きしよう」と声かけをしてあげましょう。
子供の歯磨きだけでは不十分
お子さんの歯磨きの習慣づけのために、食後に歯磨きをするのはとてもよいことですが、お子さんが歯磨きをしただけでは十分に汚れを取り除けません。遊び半分だったり、テレビをみながらだったり、子供の集中力が続かなかったりして「お口の中をきれいにする」という観点では不十分です。
ですから保護者の方が仕上げ磨きをする必要があるのです。
仕上げ磨きで必要なもの
仕上げ磨きで必要なものは以下の2つです。
- 歯ブラシ
- お子様が横になるスペース
これらについて解説します。
歯ブラシ
仕上げ磨きに特別な歯ブラシが必要ですか?というご質問を頂くことがあります。
できれば仕上げ磨き用にヘッドが小さい歯ブラシ(タフトブラシ)を用いた方が便利です。タフトブラシを仕上げ磨きに用いることで、細かい部分が磨きやすくなるメリットがあります。
お子さんが歯磨きに使用した歯ブラシを使って仕上げ磨きをしてもよいでしょう。
あわせて読みたいいい歯の日に知っておきたい!タフトブラシで歯をケアする方法
お子様が横になるスペース
保護者の方が正座をしたり、胡坐をかいて、膝にお子さんの頭をのせ、あおむけに寝かせる姿勢がお子さんにも保護者の方にも負担が少ない方法です。
お子さんが座った姿勢で、頭を上向きに傾ける方法もあります。
仕上げ磨きのポイント
仕上げ磨きで特に注意をしたいポイントは以下の3つです。
- 歯と歯の間(隣接面)
- 歯と歯茎の境目
- 奥歯の奥、奥歯の溝
これらについて解説していきましょう。
歯と歯の間(隣接面)
歯ブラシを大きなストロークで動かしていると、どうしても歯の表面の凹凸は磨き残しが発生してしまいます。
お子さんを診察していて、歯と歯の間の隣接面は特に虫歯が多い部位です。
仕上げ磨きを行うときも歯と歯の間を一本ずつ細かく磨き、清掃しましょう。
歯と歯茎の境目
歯と歯茎の境目は磨き残しが多い部位。歯ブラシを45度程度に傾けて、歯茎をマッサージする感覚でブラッシングを行いましょう。
奥歯の奥、奥歯の溝
奥歯の奥は、歯ブラシを挿入しずらく、どうしても磨き残しが多くなってしまいます。
子供用の歯ブラシで仕上げ磨きがやりずらい場合は、タフトブラシでのブラッシングを試してみましょう。
唇を抑えて、歯を見やすく
仕上げ磨きをしていてやりずらいな、と感じたことはありませんか?
そんな時は歯ブラシを持っていない方の手でお子さんの唇をあげて、ブラッシングをしやすくしましょう。上唇は上に、下唇は下に抑えるイメージです。目視での確認もしやすくなるので、短時間で仕上げ磨きができます。
手早く!ポイントを押さえて仕上げ磨き
お子さんの集中力は長く続きません。ぐずったりしてなかなか仕上げ磨きをさせてくれないとお悩みの保護者の方がいらっしゃるかもしれません。
お子さんの好きな音楽をかけたり、動画を見せたりして、工夫しながら楽しい仕上げ磨きの時間にしましょう。
毎食後に仕上げ磨きができないなら、夜はしっかり!
ここまで読んで保護者の方はこんな風にお考えではないでしょうか?
- 忙しい朝は仕上げ磨きをする時間がとれない
- 昼ごはんは幼稚園や保育園に行っていて仕上げ磨きができない
このような状況もあるでしょう。
そんなとき、夜の仕上げ磨きはしっかり行いましょう。大人のデンタルケアと同じように夜のデンタルケアが虫歯予防には重要です。
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永久歯に生え変わっても仕上げ磨きは必要
永久歯に生え変わる6才位は特に要注意。萌出している永久歯は他の歯と比べて低いので、お子さんが行うブラッシングだけでは不十分です。
永久歯の虫歯を防ぐためにも、永久歯が生えてきてからも数年間は仕上げ磨きを行った方がよいでしょう。
わずかなお口の中の変化に保護者の方が気づいてあげて、できるだけ初期の虫歯で対応できると良いですね。
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毎日の積み重ねがお子さんの歯を守ります
今回は仕上げ磨きの方法についてご紹介しました。慌ただしい日々の中でお子さんのお口に気を配るのは大変ですが、お子さんの歯のためにせめて夜だけでも仕上げ磨きをしっかりしてあげましょう。
お子さんとのスキンシップにもなりますので毎日続けていきましょう。
鶴間・大和市・大和市近隣でお子さんの虫歯予防に関心がある保護者の方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。
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