根面う蝕のセルフチェック・予防と歯科医院での治療
こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は根面う蝕のセルフチェック・予防と歯科医院での治療について取り上げます。
根面う蝕のセルフチェック・予防と歯科医院での治療
虫歯にはいろいろなタイプがあるのをご存知ですか?
歯科医院では、様々なタイプの虫歯の治療を行っています。その一つが根面う蝕です。
そこで今回は虫歯の種類の一つである根面う蝕のセルフチェック・予防と歯科医院での治療について解説します。
今回の記事はこんな方にお勧めです
- 40代以上の方
- 歯周病と診断された方
- 普段お口の中を鏡で確認する習慣がない方
今回の記事を読むとわかること
- 根面う蝕のセルフチェックのポイント
- 根面う蝕の予防
- 根面う蝕の治療方法
根面う蝕とは?
「根面」とは簡単に言うと、歯の根元のことです。根面う蝕とは、歯と歯肉の境目・根本の部分にできた虫歯のことを指します。
なぜ歯の根元に虫歯ができるのか?
歯の根元に虫歯ができるプロセスは次のようになっています。
- 歯肉が下がる
- 根本的な問題は歯肉が下がり(歯肉退縮)、本来歯肉に覆われているはずの歯根部が表面に露出してしまうことに起因します。
- 外的刺激に弱い部分が露出する
- 本来歯肉で覆われているはずの歯の歯根部は、セメント質と象牙質で覆われています。この部分は、歯冠部を覆うエナメル質と比較して外的刺激に弱い構造になっています。
- 歯根部が虫歯に罹患する
- 口腔内の衛生状態が悪いと、虫歯菌が口腔内に多数存在する状態となります。そして虫歯菌が産生する酸によって露出した歯根部が溶かされ、虫歯に侵されてしまいます。
歯肉が下がる原因
歯肉が下がる原因は以下の4つあります。
- 歯周病が進行している
- 間違ったブラッシングを行っている
- 歯ぎしり、食いしばり癖がある
- 加齢
これらについて解説していきましょう。
歯周病が進行している
歯周病は口腔内の細菌(歯周病菌)が原因で歯肉の炎症・歯肉の発赤等の症状が発症します。そして、歯周病が進行すると、歯肉が後退します。
また、歯周病の進行は痛みを伴わないため、気づいた時には歯周病が重症化していることも多く見受けられます。
あわせて読みたい歯周病の症状と進行を促進する3つの要因【歯を失う前に!】
間違ったブラッシングを行っている
過度に力を加えたブラッシングや、ブラッシングをしすぎると歯肉を傷つけ、退縮する原因となります。
歯ぎしり、食いしばり癖がある
就寝時に歯ぎしりの癖がある方や、無意識のうちに食いしばる癖がある方は歯と歯肉に過度の負荷がかかり、歯肉も下がります。
加齢
歯肉に異常がなくても、加齢と共に徐々に歯肉が下がってきてしまいます。一種の老化現象とも言えます。
根面う蝕のセルフチェックのポイント
ここでは、ご自身で今できる根面う蝕のセルフチェックのポイントをお伝えします。あてはまる項目が多い人ほど要注意です。
- 40代以上である
- 歯が前よりも長くなったように見える(鏡で確認してみましょう)
- 歯の根元がしみることがある
- 歯の根元が黄色や茶色に着色している
- 毎日の口腔ケアが不足している自覚がある
- しばらく歯医者に行っていない
根面う蝕の予防方法
根面う蝕のご自宅でできる予防方法は基本的に虫歯予防+歯周病予防の方法と同様です。ここでは4つのケアについて解説します。
- 毎日の歯磨き
- デンタルフロスや歯間ブラシを用いたケア
- 洗口液の使用
- フッ化物配合の歯磨き粉の使用
毎日の歯磨き
- 使いやすい歯ブラシを使っていますか?
- ご使用中の歯ブラシで磨き残しがなく歯磨きができていますか?
- 力加減は適切でしょうか?
当院のブラッシング指導では、磨き残しが起きやすい箇所や、ご自身に合った歯ブラシをご紹介しています。
また、電動歯ブラシを用いてもいいかもしれません。
あわせて読みたい歯磨きの方法を徹底解説【虫歯予防デーに向けて】
デンタルフロスや歯間ブラシを用いたケア
歯と歯の間に挟まった食べ残しはブラッシングだけでは取り除くことができません。デンタルフロスや歯間ブラシを適宜使用しましょう。
あわせて読みたいデンタルフロスの使い方を徹底解説
洗口液の使用
ブラッシングやフロッシングに加えて、洗口液で口腔内をゆすぐと虫歯・歯周病の予防効果が高まります。
フッ化物配合の歯磨剤の使用
フッ素化合物が配合された歯磨剤は歯の修復を促す効果があります。歯磨きケアにプラスすることで、日常的に無理なく虫歯予防効果が高まります。
根面う蝕の治療方法
歯科医院で行う根面う蝕の治療は以下のように行います。
虫歯の進行がごく初期の場合
歯の再石化を促すようセルフケアに力を入れて頂き、経過を観察します。
ある程度虫歯が進行している場合
進行状況によっては、虫歯の部分を削合し、コンポジットレジン充填剤で修復します。
虫歯が重度に進行している場合
神経の治療が必要になります。この場合は既に痛みやしみるなどの自覚症状が既に現れていることが多いです。
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歯の根元の虫歯に要注意!
今回は歯の根元にできる虫歯・根面う蝕についてご紹介しました。本記事で挙げたセルフチェックポイントを参考に、是非ご自身の目で歯と歯肉に変わりがないか丁寧に確認してみて下さい。
近頃歯医者に通っていないという方は、一度虫歯チェックや歯周病チェックと併せてスケーリングやクリーニングを受けましょう。
当院では虫歯・歯周病治療やお口のケアを行っています。鶴間・大和市・大和市近隣で根面う蝕かな?と思った方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。
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