6才臼歯は大切!虫歯予防と治療の方法

コラム210130
石塚歯科医院院長
院長

こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は6才臼歯の虫歯予防と治療の方法について取り上げます。

6才臼歯は大切!虫歯予防と治療の方法

お子さんの歯に関するお問い合わせで多いのが、生え変わりに関するご質問です。毎日仕上げ磨きでお子さんのお口の中を観察している保護者の方は変化に敏感で、疑問もわいてくるのは当然です。
そこで、今回はお子さんのお口の中のターニングポイントと言ってもいい、6才臼歯の虫歯予防と治療の方法について解説します。

6才臼歯は大切!虫歯予防と治療の方法

今回の記事はこんな方にお勧めです

  • 生え変わりが始まったお子さんを持つ保護者の方
  • ちょうど6才臼歯が生え始めたお子さんを持つ保護者の方
  • 保育園、幼稚園や小学校の歯科健診で虫歯を指摘されたお子さんを持つ保護者の方

今回の記事を読むとわかること

  • 6才臼歯は噛む力が強く、かみ合わせのカギとなる歯
  • 6才臼歯は形状・位置等で磨きずらい
  • 6才臼歯の虫歯予防方法
  • 6才臼歯が虫歯になった時の治療方法

6才臼歯とは?

6才臼歯の萌出
6才臼歯の萌出
6才臼歯とは?

6才臼歯とは、5~6才頃に初めて生える大人の歯(永久歯)で、乳歯の奥歯の更に奥から生える臼歯のことを指します。
名前の通り、6才頃に萌出すると言われています。早ければ5才頃から、遅いと8才頃に萌出し始めます。お子さんは成長の個人差が大きいので、萌出が多少遅くてもあまり心配しなくてよいでしょう。

画像でも確認してみましょう

萌出の遅れが心配な方は、一度パノラマX線写真を撮影し、歯牙の存在を確認することをお勧めします。

パノラマレントゲン
パノラマレントゲン

あわせて読みたい歯科レントゲン画像で何がわかるのか?【画像診断の必要性】

6才臼歯が大切な2つの理由

6才臼歯がとりわけ大切な理由は2つあります。

これらについて解説していきましょう。

食べ物を咬み砕く力、食べ物をすりつぶす力が強い

歯は各形状によって得意な役割があります。臼歯は、その文字が表すように、臼(うす)のような形状をしています。強い力でかみ砕く、食べ物をすりつぶすという機能に長けています。
食べ物をよく噛むと、消化や栄養吸収を助けます。

食べ物を咬み砕く力、食べ物をすりつぶす力が強い

上下の歯のかみ合わせを決めるカギになる

上下の歯のかみ合わせを決めるカギになる

一般的に正常なかみ合わせとは、奥歯を上下軽くかみ合わせた時に、上下左右の歯がかみ合わさる状態をいいます。そのため、奥歯は全体のかみ合わせを決める基点となります。

6才臼歯の歯磨きで気を付けるポイント3つ

6才臼歯の歯磨きで保護者の方が気を付けるポイントは3つあります。

これらについて解説していきましょう。

歯ブラシが奥まで届きにくく、奥歯が磨きずらい

大人の歯も子供の歯も、奥歯は歯ブラシが届きずらく磨きが甘くなりがちです。特にお子さんの顎は大人の顎に比べて小さいので、仕上げ磨きの時に余計に磨きずらいと感じるかもしれません。

歯の溝がでこぼこしていて、歯の表面をきれいにするのが難しい

臼歯はでこぼこした溝が特徴的です。そのため歯ブラシで丁寧に磨いているつもりでも、溝の部分に磨き残しが多くなります。

歯が完全に生えるまで時間がかかるので、他の歯と高低差が生じる

6才臼歯が完全に萌出するまで他の歯と高低差が生じる
6才臼歯が完全に萌出するまで他の歯と高低差が生じる

6才臼歯は、萌出し始めてから、生えそろうまで約1年程度かかります。他の歯との高低差があるので、普通の歯ブラシを細かく動かしても限界があります。

仕上げ磨きに30秒間タフトブラシを使いましょう

ヘッドが極めて小さいタフトブラシは小回りが利いて、細かい部分を清掃するのに向いています。お子さんの仕上げ磨きにも30秒間のタフトブラシでの歯磨きを取り入れてみてください。
タフトブラシの使い方は下記のリンクからどうぞ!

ワンタフトブラシ
ワンタフトブラシ

あわせて読みたいいい歯の日に知っておきたい!タフトブラシで歯をケアする方法

6才臼歯の虫歯予防の方法

毎日のブラッシングはとても重要です。しかし、お子さんがぐずったり、時間がなかったりと十分な清掃を行えない日もあるかもしれません。

6才臼歯の虫歯予防の方法

歯科医院での定期診査を行いましょう

半年に一度はお子さんのお口の中を歯科医院でチェックしましょう。初期の虫歯の場合は歯を削ることなく、清掃で経過観察することもあります。お子さんの虫歯予防には定期的な診査は欠かせません。

歯科医院での定期診査を行いましょう

あわせて読みたい子供の歯の定期診査はどの位の頻度で通えばいいの?

6才臼歯が虫歯になった時の治療方法

6才臼歯の治療方法を詳しく解説していきましょう。

6才臼歯の治療ポイント

6才臼歯が虫歯になると、歯牙そのものが成熟していないこともあり、表面だけ虫歯があるように見えても、歯髄にかなり接近している場合があります。

治療手順

虫歯処置

虫歯の個所を切削器具で除去後、う蝕検知液を用いて虫歯が除去されたのを確認します。

う蝕検知液
う蝕検知液
炭酸ガスレーザーで殺菌

当院では炭酸ガスレーザーにて、削合した個所の歯質の強化・殺菌を行います。

炭酸ガスレーザーで殺菌
炭酸ガスレーザー
充填
接着剤を塗布し、コンポジットレジン充填剤で充填します。
かみ合わせの調整
最後にかみ合わせを調整して治療を終了します。

あわせて読みたい仕上げ磨きの方法【小さいお子さんをお持ちの保護者向け】

虫歯予防は子供の頃から習慣づけましょう

今回は初めて生える大人の歯・6才臼歯について解説しました。永久歯はこれから一生お子さんと人生を共にしていきます。小さい頃からの歯磨きの習慣・定期的な歯科医院での診査と歯に対する意識付けを心がけていきたいですね。

虫歯予防は子供の頃から習慣づけましょう

当院では半年に一度のお子さんの定期診査の受診をお勧めしています。鶴間・大和市・大和市近隣でお子さんの定期診査をご希望の方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。

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