2019年5月10日 / 最終更新日時 : 2024年2月8日石塚歯科医院デンタルコラム

妊婦歯科健診は受診しないと絶対に損！【大和市に住民登録のある方】

こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院院長・石塚です。今回は妊婦の歯科健診について取り上げます。

妊婦の歯科検診について

市町村が実施している健診を受診したことがありますか？各市町村によりその内容は変わりますが、多くの地域で実施されています。
今回は、妊婦さんを対象とした歯科健診について詳しくご説明します。

今回の記事はこんな方にお勧めです

妊娠中の方
妊娠している方が身近にいる方
大和市に住民登録のある方

今回の記事でわかること

口腔環境に影響する妊娠中の変化
つわりがひどい時の対策法3つ
妊娠中のデンタルケアのポイント4つ
大和市妊婦歯科健診に関するQ&A

妊娠中に気を付けること

妊娠はホルモンや体の変化が大きい時期。なぜその時期に歯科健診を受診するの？と疑問に思うかもしれません。妊婦の進行した歯周病が早産等のリスクを高めるとの報告もありますので妊娠中だからこそ歯のケアも忘れずに行うべき。

それは以下のような変化が妊娠中に起こってしまうからです。

妊娠による嗜好の変化で甘いものや酸っぱい物を好んで食べたくなる
つわりにより常に何かたべていないと気持ち悪くなってしまう
つわりがひどくて歯磨きができなくなってしまう

これらについてひとつずつ解説していきましょう。

妊娠による嗜好の変化で甘いものや酸っぱい物を好んで食べたくなる

妊娠で食べ物の好みが変わることはよくあります。特に甘いものが無性に欲しくなったり、逆に酸っぱいものを好むようになったという話をよく耳にします。食べ物だけでなく、飲み物もそれらの影響を受け、食生活全体が変わってしまうことがあるようです。
甘い物や酸っぱい物(酸性の食品)は虫歯の原因になるので、それらの食品を口に入れたら歯磨きを忘れずに行うようにしましょう。

つわりにより常に何かたべていないと気持ち悪くなってしまう

食べづわりと呼ばれるものです。空腹を感じると気持ち悪くなってしまうので常に何かを口に入れている状態が多くなってしまいます。実はいつも何か口に入れているという状態は歯にとっては危険サイン。虫歯の原因菌が増殖する温床となってしまいます。
妊娠中のつわりはなかなか解消する方法がないのが難しいところですが、何か口にいれたら歯磨きする努力を続けていきましょう。

つわりがひどくて歯磨きができなくなってしまう

妊娠中に来院される中には、つわりがひどくて歯磨きができないという方がいらっしゃいます。そこで3つの対処法をご提案します。

①歯磨き粉を使わない

歯磨きがだめ、というより歯磨き粉の感触や味が苦手になってしまったという場合があります。その場合は歯磨き粉をつけずに歯磨きすれば問題ありません。また、無香料のものや発泡剤を含んでいないものを使用したり、子供用の歯磨き粉を試してみてはいかがでしょうか？
歯磨きで大切なのは歯垢を落とすこと。「歯磨き粉を使わなければいけない」という固定概念を外してみて、負担にならないようにお口の健康を保ちましょう。

②歯ブラシを変える

歯ブラシが口の中に入った時の異物感で気持ち悪く感じることがあるようです。そんな時は、ヘッドが小さい子供用の歯ブラシに変えてみて下さい。小回りが利いて歯磨きも行いやすくなります。

③うがいをする

歯ブラシを使用して歯磨きができるのが一番ですが、つわりがひどすぎるという場合は、うがいをするだけでも違います。

あわせて読みたい実験・口をゆすぐだけで歯垢は取り除けるか？

妊娠中のデンタルケアのポイント

これまで述べたように、妊娠中は母体にストレスがかからないようなケアをお勧めします。

何か食べたら歯磨きをする習慣をつける
歯磨き粉を使わない
歯ブラシを小さいヘッドのものに変える
つわりがひどくてもせめてうがいは行う

あわせて読みたい歯ブラシの交換頻度はどのくらい？

大和市の妊婦歯科健康診査

大和市では妊娠期間中に1回、妊婦歯科健康診査を無料で行っています。当院は協力医療機関ですので、お電話やメールで大和市妊婦歯科健診の受診希望とお伝えの上ご予約下さい。なお、大和市に住民登録がない方は費用が発生します。

受診の際に必要なもの

受診券（母子健康手帳別冊/補助券綴）
保険証
母子健康手帳

大和市妊婦歯科健診Q&A

妊娠期間中いつ受診すればよいですか？: 大和市に妊娠の届出をして母子健康手帳の交付が住んでいる方はいつからでも受診可能ですが、妊娠中は体調の変化が著しいので、安定期に入ってからの方が好ましいです。健診では、診察台で受診して頂きますので体調が安定している時期に受診いただくとお体への負担が少ないでしょう。