歯科治療の保険診療と自由診療の違い【歯医者に行く前に必読】

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石塚歯科医院院長
院長

こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は保険診療と自由診療の違いについて解説します。

歯科の保険診療と自由診療

歯医者に行こうかどうかと悩んでいるとき、治療費についても心配になりませんか?
治療にいくらかかるか不安、という気持ちは常につきまとってきますよね。
そこで今回は、治療費に大きく関わる歯科の保険診療と自由診療の違いについて詳しく解説します。

歯科の保険診療と自由診療

今回の記事はこんな方にお勧めです

  • 歯科の保険診療と自由診療の違いを知りたい方
  • どんな治療に保険が適用されるか知りたい方
  • 保険診療のメリット・デメリットを知りたい方

今回の記事でわかること

  • 歯科治療の保険診療は安価だが適応条件があり、自由診療は高価だが細かい要望に応えることができる
  • 入れ歯を作る場合の保険診療と自由診療の違い
  • 歯をきれいにしたい場合の保険診療と自由診療の違い
  • 矯正治療は基本的に自由診療

日本の歯科の保険制度

日本の歯科の保険制度

日本人や日本に一定期間住んでいる外国籍の方は加入が義務付けられている日本の医療保険制度。日本では歯科治療にも公的な医療保険が適用され、治療費の一部(1~3割)が自己負担となります。
どのような治療が公的医療保険に含まれるかは国によって異なり、歯科治療はその典型的な例と言えます。

アメリカで歯の治療をしたら治療費がとても高額だった、という話を耳にしたことがありませんか?
アメリカでは現在、歯科治療が公的な医療保険制度に含まれず、全額自己負担になるためです。そのため、個人で加入する私設の「デンタル保険」などが存在します。
それらを鑑みると日本の歯科の保険制度は全ての人が基本的な歯科治療を受けられるとても良い制度です。

歯科の保険診療

システム

日本の公的医療保険制度の範囲内で受けられる治療は、使用する歯科材料(金属も含む)、薬、エックス線や治療手法が細かく定められています。治療にかかる費用はそれぞれの治療ごとに全て点数で決められています。さらにその点数は一年に1~2回改訂されます。

用いられる金属

詰め物・かぶせ物・入れ歯に用いられる金属については金属の市場相場価格により変動します。保険適用の金属は合金です。このうち一部の金属の含有率が規定されています。含有率が定められていない金属は歯科材料メーカーによってその含有率が多少異なります。従って保険治療内で同一部位に詰め物やかぶせ物をした場合であっても、治療時期や歯科医院により一部負担金が異なる場合があるのです。

保険診療に用いられる金属

公的医療保険が適用される歯科治療の例

  • 虫歯治療
  • 根管治療
  • 歯周病治療
  • 抜歯
  • 詰め物・かぶせ物
  • 有床義歯(入れ歯)

公的医療保険が適用されない歯科治療

審美目的の治療や、保険適用外の歯科材料を使用した治療は公的医療保険でカバーされず治療費の全額が自己負担となります。

自由診療の歯科治療の例

  • 審美目的の矯正治療
  • 保険適用外の歯科材料を使用した詰め物・かぶせ物
  • インプラント治療
  • 保険適用外の歯科材料を用いた義歯の作製
  • 審美的な歯のヤニやコーヒー等による色素沈着の除去

違いを一言で説明すると

上記のように、保険診療と自由診療にはそれぞれ違いがありますが、一言で違いを示すとこうなります。

保険診療 治療費は安価だが、保険適用の治療には様々な制限や条件がある
自由診療 保険診療と比べて総じて治療費は高価だが、細かい要望に応じて治療を進められる

2つのどちらがいいの?

保険診療と自由診療どちらを選ぶかは患者さんがどのような状況で、何を重要と考えているかによります。どちらを選ぶかは患者さんご自身のご判断に委ねられます。以下に当院でよく見られる3例を紹介します。

例1:入れ歯を作製した、その後・・

やや高齢の女性患者さん。歯が抜けてしまったので、上顎の有床義歯(入れ歯)を保険で作製しました。入れ歯が完成後、何度も調整を行いましたが、咀嚼時の入れ歯の違和感が解消されません。そこで、保険診療と自由診療それぞれの対処法をご提案しました。

保険診療での対処法

保険での有床義歯の作製は、歯科材料が決められています。ですから咀嚼時の違和感を解消するためには入れ歯の調整を続けるしか対処法はありません。もともとレジンの床を使用していますので、多少の違和感は徐々に慣れて頂くしかないというのが現状です。さらに、保険治療では新義歯を再度作製する場合は、前義歯作製から6か月以上経過しないと作製できないというルールがあります。

保険診療での対処法

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自由診療での対処法

自由診療での対処法

自由診療では高機能な素材を用いた義歯を作製することが可能です。当院ではノンクラスプ義歯の作製を承っています。ノンクラスプ義歯は柔らかい素材を使用しているので、咀嚼時の違和感は格段に違います。さらに金属を使用していないので目立たず、審美的にも改善されます。ただし、自由診療のため治療費は保険診療の義歯に比べ高額になり、全額自己負担です。

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あなたならどちらをえらびますか?

経済的な制限や、審美性をあまり追求しない方なら保険診療の範囲内ですこしずつ入れ歯調整を行いながら少しずつ様子を見ていきましょう。一方、快適な毎日を送りたいというご希望が強く、機能性・審美性に価値を見出すならノンクラスプ義歯の作製をお勧めします。

例2: 歯をきれいにしたい

歯をきれいにする、というのは歯科治療ではとても広義なキーワードです。そこで、保険診療が認められるかどうか、というポイントで治療を分類してみましょう。

歯をきれいにしたい

保険診療が認められるケース

歯周病の治療のためのスケーリングは保険診療が認められています。歯周病は歯を失う大きな原因になるため、日々の丁寧なホームケアと歯科医院で行うプロのクリーニングで歯周病の治療を行います。

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保険診療が認められないケース

審美目的で歯を白くしたい、という場合やタバコのヤニやコーヒーなどの色素沈着を除去したいという場合は保険診療が認められていません。そのため歯科医院ごとに費用が異なり、全額自己負担です。清潔感がアップして見えたり、爽やかな印象を周囲に与える効果があるので、自由診療の治療ですが最近では多くの方が実施しています。

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例3: 矯正歯科

審美目的での矯正治療は全て自由診療となるため、治療費や治療方法は歯科医院ごとに異なります。また、矯正治療期間中は定期的に通院することになりますので、通院しやすいかなども含め、治療を始める前に十分に検討されることをお勧めします。

矯正歯科

現在、矯正治療の新たな患者様の受け入れは致しておりません

当院の方針

当院は自由診療を無理にお勧めすることは決してありません。患者さんがどのようなことをお望みか、どのようなことを重要視しているのかを伺い、選択肢をご提案します。最終的にご判断されるのは患者さんご自身です。当院はそのご判断を尊重し、より快適な毎日をお送りいただけるようできる限りお力添えをします。

ベストな選択を

保険診療と自由診療はそれぞれメリット・デメリットがあります。どちらを選んだら「正解か」という問題ではありません。また、選択肢があるからこそ迷われる気持ちもよくわかります。ですから遠慮なく「時間をかけて考えたい」とお申し出下さい。当院は結論を急ぐより、患者さんがご納得いただける最善の治療を行いたいと考えています。

保険診療でも自由診療でもベストな選択を

保険診療も自由診療も患者さんが快適な毎日を送るための選択肢です。鶴間・大和市・大和市近隣で歯の治療にお悩みの方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。

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