インプラント治療の2つの大きなリスクと3つの注意点

コラム190823
石塚歯科医院院長
院長

こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回はインプラント治療のリスクと注意点について取り上げます。

インプラント治療の2つの大きなリスクと3つの注意点

近年ではインプラント治療がとても一般的な治療になりました。そのような背景もあり、歯を失った後の治療法にインプラントを勧められたことはありませんか?
治療を始めるにあたってどのようなリスクがあるのかを充分検討し、不安を解消して治療を進めていきたいですよね。
そこで今回は、インプラント治療のリスクと注意点について詳しく解説していきましょう。

インプラント治療の2つの大きなリスクと3つの注意点

今回の記事はこんな方にお勧めです

  • インプラントの治療をお考えの方
  • インプラントをした方がいいのか、ブリッジか入れ歯にした方がいいのかお悩みの方
  • インプラントのリスクを考慮して治療を始めるか検討したい方

インプラント治療とは?

インプラント治療は顎の骨に金属のインプラント体を埋め込み、その上部に人工歯を設置する治療法です。
従来であれば歯を喪失したらブリッジか入れ歯を装着する選択肢しかありませんでしたが、インプラント治療でご自身の歯に近い状態を得られるようになりました。

インプラント治療とは
インプラントの構造

インプラント治療の特長

インプラント治療は以下のような特長があります。

メリットがある治療法ですが注意も必要

上記のように、多くのメリットがあるインプラント治療ですがデメリットがあるのも事実です。
特に治療を始める前にデメリットをよく理解し、インプラントを行うかじっくり検討していただきたい、というのが本記事の目的です。

メリットがある治療法ですが注意も必要

インプラント治療の2つの大きなリスク

インプラント治療には以下の2つのリスクがあります。

以上について解説していきましょう。

リスク① 外科手術を行う必要がある

外科手術を行う必要がある

インプラントは外科手術です。手術中は麻酔を施しますので、術中の痛みは感じません。
しかし、他の外科手術と同様に手術にはリスクが伴います。手術のリスクには以下のようなものがあります。

インプラント手術を行えない方

糖尿病、高血圧、心臓病や骨粗鬆症の持病をお持ちの方には手術を行うことができません。
リスクと安全性を考慮した上でインプラントが本当に必要かどうかを見極めていきます。

リスク② インプラント周囲炎に罹患する可能性がある

インプラントの上部構造は人工歯なので虫歯に罹患することはありません。しかし、インプラントを埋入した周辺組織(歯茎など)が歯周病に罹患することがあります。これをインプラント周囲炎(画像1)と呼びます。

インプラント周囲炎に罹患する可能性がある
画像1 インプラント周囲炎

インプラント周囲炎になるとどうなる?

インプラント周囲炎になるとどうなる?
インプラント周囲炎

インプラント周囲炎に罹患すると、歯周病に罹患した天然歯と同じような症状が現れます。つまり、歯周病の進行により歯周ポケット(歯と歯肉の隙間)が深くなり、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。最終的にはインプラントが脱落してしまう危険性があるのです。
加えて、インプラント周囲炎は自覚症状が少なく、気づいたときには症状が深刻な状態まで進行していることも多くあります。

インプラント周囲炎を防ぐには?

毎日のデンタルケア
毎日のデンタルケア

インプラント周囲炎の画期的な予防策は未だありません。つまり、丁寧なデンタルケアを毎日行っていただきプラークをコントロールすること、医院でのプロフェッショナルクリーニングを定期的に行うことしかないのです。
インプラントを埋入したら治療終了ではなく、埋入後の継続的なケアこそがインプラントを長く維持する鍵になります。

禁煙

喫煙は毛細血管を収縮し、歯の周囲組織の血流障害を引き起こすことになりますので、インプラントには悪影響を及ぼします。喫煙者のインプラント治療は当院では行いません。

禁煙

インプラント治療前に知っておきたい3つの注意点

インプラント治療をご希望の方には、以下の3つの注意点があります。

これらについてひとつずつご説明していきましょう。

注意① 治療前から口腔衛生を管理する必要がある

虫歯治療の場合は、問診後治療箇所を特定して治療を始めることができます。しかし、インプラント治療の場合はそうはいきません。治療を始める前にお口の中の状態を入念に調べる必要があります。

インプラント埋入後の予後に影響

インプラント埋入後の予後に影響

お口の中の衛生状態が良好でなければ、インプラントを埋入した後、脱落してしまう可能性が非常に高まります。つまり、インプラント埋入前からのお口の中の状態がインプラントの維持に関係するのです。
歯科医師として、予後悪化が予測される治療を患者さんにお勧めできません。ですから、インプラント治療をご希望の患者さんにはインプラント治療を受けうけられる状態になるまで、予備治療を行います。

当院での対応策

インプラント治療をご希望の場合は手術前に入念な検査を行い、インプラント手術ができる状態かを確認しています。

  • 唾液中の歯周病菌の定量的検査(有償)(特にPg菌が測定感度以上の場合は遺伝子型の検査)
  • 唾液量
  • 唾液のpH測定
  • 歯科用3次元CT撮影(骨幅、骨密度や深度を診てインプラント埋入のシミレーションを行います)

以上のような検査を行い、危険因子のリスクを評価します。
お口の中の状態によっては継続的に検査を実施し、一定の水準になるまで予備治療とご自宅でのケアを併せて行っていきます。

注意② 治療期間が長い

入れ歯作製なら、型取りから入れ歯が完成し調整するまで約1か月かかります。一方、インプラントは通常数か月の治療期間を要します。入れ歯に比べると、インプラントの治療はとても時間がかかります。

インプラント治療の流れ

インプラント治療は、以下のように行います。

STEP 1 一次手術

歯肉を切開してインプラント体を顎の骨に埋入します。

インプラント体を埋入
STEP 2 治癒期間

インプラント体が骨に結合するまで3か月程度待ちます。

STEP 3 二次手術

再び歯肉を切開し、インプラント体の上部を露出して、人工歯を接続するアバットメントの型取りを行います。
約1週間~10日後に、作製したアバットメントをインプラント体に取り付けます。

アバットメント取り付け
STEP 4 人工歯の作製・装着

アバットメントに接続する人工歯を作製します。
約1週間~10日後に、作製した人工歯をアバットメントに合着します。

人工歯を合着

治療期間の長さには理由があります

インプラントは、人工物を骨に結合する手術の特性から短期間で終了する治療ではありません。また、外科的手術を複数回行うため、ひとつひとつの施術の予後を確認する必要があります。インプラント維持とトラブル回避のために少し時間がかかっても、確実に治療を進めていく必要があると考えています。

治療期間の長さには理由があります

注意③ 治療費が高額

治療費が高額

インプラント治療は自由診療です。保険適用の入れ歯と比較すると治療費が高額になります。審美性や機能性、使用感の向上が付加された治療では、矯正治療やホワイトニングと同様に保険がききません。
ただ、高価な治療でも長く維持でき満足度が高ければ、価値ある治療と言えます。

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インプラントはリスクもあります

インプラントにはメリットもありますが、リスクもあります。治療費も高額となるため、よく調べてから治療を始めるかどうか決めたい、とお考えになるのは当然のことです。
同時に、ご自身のお口の状態を知って、インプラントが行えるかどうかを知ることも大切です。予備治療が必要な場合もあるので、インプラントをお考えの場合は一度歯科医院に足を運んで相談されるとよいでしょう。

インプラントはリスクもあります

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当院ではインプラント術前の診査と予備治療を入念に行っています。鶴間・大和市・大和市近隣でインプラントをお考えの方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。

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